市場での出会い
仕事が終わるとときどき市場で食材を買って帰ります。
今日は初めて、市場のお肉売り場で牛肉を買ってみました。
500gくらいで150円です。
野菜もこれだけ買っても80円でした。
モンゴルでは野菜や果物が、日本と同じくらいの値段の物もあれば、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなどとっても安い野菜もあります。
そういえば2週間前、この近くの路上で野菜を売っているおばちゃんたちのところで、野菜を初めて買いに行ったときのこと・・・
じゃがいもを手に取りながらいくつ買おうか考えていたら
「何キロいるの?」とおばちゃんが尋ね、
何キロもいらないな~3,4個ほしいなと考えていたら
「だから、何キロいるの?」ともう一度尋ねられ、
「少しでいいです。3、4・・・」と言いかけると
「違うとことで買ってくれ!行った行った。」と強い口調で手をひらひらさせながら、言われました。
仕方ない、隣のおばちゃんのところで買おうと思って移動して声をかけようとしたら
「行った行った。」と先ほどのおばちゃんと同様の対応。
え。っと思って横を見たら、野菜を少し買って帰るモンゴル人。私を白い目で見る通行人。
少しでも売るんじゃん!なんで私には買わせてくれんの?!と思った私は、
意地になって今日は絶対”じゃがいも”買うもん!と思い、
少し離れて一人で野菜を売っているおばちゃんのところで
「じゃがいも4個ください。」と言うと、たった4個だけど買わせてくれました。
そして、さっきの市場へわざわざ戻って「良いじゃがいも買えました。ありがとう!(あっかんべー)」ってじゃがいも4個見せながら大きい声で言って帰りました。
野菜を買えなかった悲しさと、おばちゃんの対応に腹が立ったのと、モンゴル語を上手く話せなかった悔しさとが混ざって家に帰ると涙が出たなんて恥ずかしくて言えない。
でもそんなこんなで、野菜を買うのは一人で売ってるおばちゃんのところで買うようになりました。
この前も「あなた一人暮らしだから、野菜少しでいいのよね。」と私のことを覚えてくれていました。
そして、今日もいつものように野菜を買いにいったら、
「私、昨日誕生日だったのよ~。」と言われ、
「おめでとう!」でも、何もあげるものないな~と思っていたら、
「ちょっと待ってて。」と言われ、よくわからず待っていたら、
「はい!」とチョコレートとペロペロキャンディー。
「え、おばちゃんが誕生日なのに?!え?え?」と戸惑っていたら
「昨日、誕生日だったから。」と、おばちゃん。
モンゴルは誕生日の人がプレゼントあげるの?そうなの?聞いたことない。
私がいつも買う野菜の何倍もする値段のお菓子なのに。おばちゃん50円くらいのお昼ご飯食べてるって言ってたのに。
私が誕生日のときは、たくさんお返しするね。と心で思いながらバイバイした日でした。