サプライズ
日本の年末もお店がたくさんの人でごった返していると思いますが、モンゴルのお店もいつも以上にたくさんの人!!
日本はクリスマスが終わるとすぐお正月の装飾に変わりますが、モンゴルはずっとクリスマスみたいな感じです。
ケーキも堂々と並べられ、お肉屋さんまでキラキラの飾り。
そんな中、たまたま学校の音楽の先生に会いました。
「はな!何している?31日はどうするの?」と尋ねられ、
「今日はすごい人ですね!31日は友達と一緒にご飯作って食べますよ。」なんて世間話をしながら、
「先生こそ、何をしてるんですか?」と尋ねると、
「他の先生と一緒にプレゼントやボーズ(お祝いで食べる小さい肉まんみないな物)とかを買いに来たのよ。」と音楽の先生。
「あ~!Шинэ жил(シンジル)ですもんね!」と、てっきり自分の家族のプレゼントや年越しの準備かと思って話を聞くと・・・
どうやら、私たちのダルハン第一学校の貧しい子ども達にそのプレゼントを渡しに行くというのです。
「私も行きたい!」と言うと快くOKしてくれました。
次の日。
13時に学校に行くと他にもたくさんの先生達。
詳細なんて聞かずに「行きたい!」と言ったもんじゃけぇ、どんな計画で渡すかなんてさっぱり!
「今日は何人のお家に行くの?」「どうやって渡すの?」「お家の人知ってるの?」
「誰が今日行くお家を決めたの?」「お金はどこから?」などなど・・・
一つずつ細かく聞いたら教えてくれる先生達。
どうやらこの計画は以前からしていたみたいで、協力してくれる先生は一人20000トゥグ(約1000円)を寄付してほしいって募っていて、お米や小麦、ボーズや飲み物などを買うこと、
それぞれの担任の先生が貧しい子どもの家を選んで、
今回は16の子どものお家に行くこと、
そして・・・
あのロシアのサンタさんみたいなジェド・マローズになりきってサプライズ!!
という計画みたいでした。
事務の先生がジェド・マローズ。
その横には雪の女性もいるので、私ともう一人の先生がそれになりきって、
いざ子ども達のもとへ!
小さいゲルに4,5人の子ども達が住んでいたり、お父さんが病気かな?足が動かなくて中学生の息子が寒い中、まき割りしてたり、
かと思えば、お家にテレビや冷蔵庫がある家もあったりして、
あれ?と思うこともあったけど、
とっても寒くて舗装されていないでこぼこ道を、
暖をとるために焚く炭の煙で空気の悪い道の中を
3,40分かけて歩いて学校に来る子ども達に思いを馳せながら、
プレゼントを渡していきました。
この様子をダルハンのテレビが取材しにも来ました。
頼んだのかな?よくわからないけれど、やることが派手。笑
テレビの取材が派手でも、このプレゼントをもらえる人ともらえない人がいても、支援とは?ボランティアとは?物をあげるなんて?と深く考えてなくても、
先生達が子ども達のことを思っていることに変わりないね。