捨てる作品
学校に行くとスマイルシールを顔や耳たぶ、服に付けてる子どもや先生。
モンゴルの習慣や学校の行事などを把握してない私にとって、いつも新鮮で面白い。
今日は、なんだ!っと思ったら、「スマイルの日」らしいです。
私もシールをもらって耳たぶに付けました。
そんな今日は図工で手形アートの授業。
日本にいたとき子育て中の友達が、子どもの記録を残すためにやっていたのを思い出して今回の授業をやりました。
みんな上手にできていて、何より手に絵の具を付けるのが楽しそうだなと思っていた私。
みんなで写真を撮ろうとしたら、さっき完成していた作品を持っていない子ども。
「どうしたの?さっき一緒にやったよね?」と尋ねると
「上手にできなかったから捨てた。」と言うのです。
上手にできなかったら捨てちゃう。私の学校には、そういう子どもが多いのです。
それはきっと、
モンゴルの先生は、問題が解けなかったり、上手にできていなかったらすごい勢いで怒ったり「へたくそ。」なんていう言葉を子どもに言っちゃうから。
そのため自己肯定感が低くて先生の顔色を伺う子どもが多いかなぁと感じています。
今日は5人。
声掛けをして途中まで一緒に作った子もいるのになぁと思いながら、授業が終わった後、もう一度一緒に作りました。
作った後、作品を5人で見合せて、
「みんなの作品は、とても上手よ。だから捨てたらだめよ。捨てたら先生が悲しくなるよ。」と伝えながら写真を撮りました。